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2025/12/05

お役立ち情報

12月はインボイスの見直し月。個人事業主が年末に必ず確認すべきポイント

インボイス制度が開始してから1年が経ち、多くの個人事業主の方から
「日々の請求書発行は慣れてきたけれど、年末の処理が不安…」
という声が増えています。

特に12月は、

  • 売上の締め
  • 経費処理の最終確認
  • 来年の事業計画
  • 税務の判断(課税か免税か)
    など、多くの判断が一気に重なる時期です。

そのため、インボイス制度に関するトラブルが最も増える季節でもあります。

本コラムでは、年末に押さえておくべきインボイスの注意点を、「個人事業主」の立場に絞って詳しく解説します。

1. 冬にトラブルが増えるのは「請求書のタイミング」が原因

インボイス制度では、請求書の発行日・作業日・入金日がズレると、課税期間や処理方法が変わることがあります。

特に12月〜1月に増えるのは次のケースです。

◎ ケース①:12月に請求書を出したが、作業は翌年

例えば、

・撮影やデザインなど「12月に発注 → 実際の納品は1月」
・打ち合わせのみ12月、作業は翌年

といったケースは非常に多いです。

この場合、どの年度の売上に入れるかがあいまいになり、
経理処理のミスや税務調査での指摘につながる可能性があります。

◎ ケース②:「インボイス番号がないと困る」と取引先から急に言われる

12月は多くの企業が経理締めに入り、
「この請求書、インボイスじゃないと経費に入れられない」
という連絡が来ることがあります。

免税事業主のまま仕事をしていた個人事業主は、
この時期に 課税事業者への転換が必要か検討するケースが急増 します。

◎ ケース③:年末の繁忙期で記載漏れが発生

・インボイス番号(T+13桁)
・適格請求書の必要項目
・消費税額の計算

などが抜けてしまうと、修正依頼が何本も続き、事務負担が大きくなります。

2. 年末までに必ず確認したい「インボイスの3つのポイント」

個人事業主が年末に見直すべきは、以下の3点です。

【1】 インボイス登録番号の記載漏れがないか

特に、

  • テンプレートの古い請求書をそのまま使っている
  • スマホで簡易的に請求書を作っている
  • 年に1〜2回しか取引しない相手がいる

といった場合、記載漏れが起こりがちです。

【2】 自分の現在の立場

「課税事業者か、免税事業者か」
これを正確に理解していない人は意外と多いです。

また、今年は免税だった人も、
売上が伸びてきた場合は、来年の運用方針を見直す時期です。

【3】 来年も免税でいた方がいいのか?課税の方がいいのか?

個人事業主の場合、
「インボイス登録をしない=免税を続ける」
という判断も可能ですが、

  • 取引先を失う恐れ
  • 単価が下がる可能性
  • 仕事の紹介が減る
  • 消費税分が値引き扱いになる

といった実務上の問題が増えています。

一方、課税事業者になると、消費税の納付が必要になるなどの負担が増えるため、
どちらが得かは事業の実態によって大きく変わります。

3. 12月は「インボイス × 確定申告準備」が重なる要注意時期

個人事業主にとって12月〜翌年2月は、

・売上の確定
・必要経費の集計
・控除の判定
・所得税・住民税の見通し
まで一気に判断しなければなりません。

ここにインボイスの処理が重なるため、
誤った判断がそのまま確定申告に直結する 時期です。

4. 木村稔会計事務所ができるサポート

個人事業主の方からは、特に次の相談が増えています。

◎ 「インボイス登録した方が良いのか迷っている」
◎ 「免税事業者のままで問題ない?」
◎ 「年末の売上処理が正しいか不安」
◎ 「確定申告まで全部お願いしたい」

木村稔会計事務所では、
個人事業主に寄り添った実務サポートをご提供しています。

▼ 当事務所のサポート内容

✔ 適格請求書のチェック・修正
✔ インボイス登録の判断サポート
✔ 売上・経費計上の適正化
✔ 免税・課税の比較シミュレーション
✔ 会計ソフトの設定
✔ 確定申告の代行まで一括対応

「制度が複雑で何をどうしたら良いか分からない」という方でも、
一緒に整理しながら進めていくので安心していただけます。

5. まとめ:12月はインボイスを“後回しにしない”ことが大切

特に12月は、

  • バタバタする
  • 仕事が立て込みやすい
  • 集中力が切れやすい
  • 請求作業が雑になりがち

という条件が重なるため、インボイス制度のミスが増える時期です。

早めの確認が、
翌年の確定申告・取引先との関係・キャッシュフローの改善につながります。