キャッシュレス決済の記帳、どうしてる?:後払い・プリペイドの仕訳と公私分離の重要性
コロナ禍で急速に普及したキャッシュレス決済(クレジットカード、電子マネー、コード決済など)の記帳方法にお悩みではありませんか?
決済方法は大まかに①後払い式と②プリペイド式に分かれますが、いずれも**「発生主義」**で記帳するのがポイントです。
- ①後払い式(クレジットカード決済): 「取引時」と「入金時・引落時」の2回、仕訳が必要です。
- ②プリペイド式(電子マネー、コード決済): 「チャージ時」と「取引時」の2回、仕訳が必要です。
領収書・取引履歴の保存と公私混同の防止
特にプリペイド式は私用と事業用の区別がつきにくくなりがちです。
- 証拠の確保: 電子マネー等を利用した際は、必ず領収書を受け取り、取引履歴をダウンロードして保存しましょう。
- 公私混同の防止: プライベートの決済手段の利用は公私混同を招くリスクがあります。法人カードや法人用電子マネーの導入、または業務用アプリ・アカウントからの決済など、事業とプライベートの資金の流れを明確に分ける仕組み作りを木村会計事務所は推奨します。
年末調整直前!おさらい!話題の「年収の壁」徹底解説
働き方の変化に伴い、今年も話題となった「年収の壁」。年収の変動は12月以降の年末調整に大きく影響するため、直前におさらいしておきましょう。
「年収の壁」には、主に①税金にかかわる「壁」と②社会保険にかかわる「壁」の2種類があります。
①税金にかかわる「壁」
納税者本人やその配偶者・親などの税負担に影響します。
- 110万円の壁: 納税者本人の住民税負担に影響。
- 150万円の壁、201万円の壁など: 納税者の配偶者や親などの所得税負担に影響。
②社会保険にかかわる「壁」
社会保険料の負担が生じる境目です。
- 106万円の壁: 一定の条件を満たす場合、健康保険・厚生年金保険の保険料負担が発生。
- 130万円の壁: 原則として国民健康保険・国民年金の保険料負担が発生。
できていますか?健全経営を左右する売掛金の管理と回収
「売上は伸びているのに資金繰りが厳しい…」その原因の一つが売掛金の回収遅延かもしれません。売掛金管理は、単なる経理業務ではなく、会社の健全経営を支える重要な業務です。
売掛金残高の定期的なチェック
常に売掛金の残高を確認し、「売上の伸び以上に売掛金が増加している」「入金が遅れている」「長期間未回収となっている」などの異変がないかを把握しましょう。
営業と社長による回収への取り組み
- 得意先の状況確認: 異変があれば、まず営業担当者が訪問し、得意先の状況や支払遅延の理由を確認します。
- 社長の関与: 最終的には社長自身が現場に出向き、得意先の社長と直接話し合うなど、トップ同士での確認が重要になることもあります。
売掛金が回収できないと資金不足を招き、最悪の場合、借入れが必要になる可能性もあります。全社員が売掛金管理の重要性を意識し、迅速な対応を心がけましょう。