年が明けると、個人事業主にとって必ず頭に浮かぶのが「確定申告」。
「まだ1月だから大丈夫」
「2月に入ってからやればいい」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実務の現場でははっきりしています。
確定申告をラクに終えられるかどうかは、1月の動きでほぼ決まるということです。
本コラムでは、
✔ なぜ1月が重要なのか
✔ 1月にやるべき具体的な準備
✔ 1月に動いた人と動かなかった人の決定的な差
を、実務目線で解説します。
■ なぜ確定申告は「1月」が勝負なのか?
確定申告の受付期間は、例年2月中旬〜3月中旬。
そのため「申告は2月から」というイメージを持たれがちです。
しかし1月は、次の意味で最も重要な準備期間です。
- 1年分の売上・経費がすべて確定している
- 冷静に数字を見直す時間が取れる
- 修正・追加資料の対応に余裕がある
- 節税の検討が間に合う
2月・3月になると、「期限に間に合わせる」ことが最優先になり、
✔ 見直し不足
✔ 経費漏れ
✔ 本来できた節税を逃す
といったケースが非常に多くなります。
■ 1月に必ずやっておきたい準備①
売上と入金の最終チェック
確定申告で最も多いミスの一つが、売上の計上ミスです。
特に注意したいのが、
- 12月売上・1月入金
- 前年の請求書が年明けに入金されたケース
個人事業主の場合、原則として「仕事をした日(売上が発生した日)」で売上を計上します。
1月の時点で、
✔ 通帳
✔ 請求書
✔ 売上台帳
を照らし合わせて確認しておくことで、後からの修正を防げます。
■ 1月に必ずやっておきたい準備②
経費の整理とインボイス制度の確認
年末年始は忙しく、レシートや領収書が手つかずになりがちです。
しかし1月は、経費をまとめて整理する最適なタイミングです。
● 忘れがちな経費の例
- サブスク(クラウドサービス・AIツールなど)
- 仕事用スマホ・通信費
- ガソリン代・交通費
- 打ち合わせの飲食代
- 書籍・オンライン講座
- 外注費
● インボイス制度で特に注意すべき点
- インボイス登録番号の有無
- 消費税の扱いが変わる取引
- 経過措置が適用されるかどうか
1月中に整理しておけば、確定申告直前に「この領収書は使える?」と慌てることがなくなります。
■ 1月に必ずやっておきたい準備③
青色申告の要件チェック
青色申告は、個人事業主にとって最大の節税制度です。
最大65万円の控除を受けるには、帳簿の形式や保存方法を満たしている必要があります。
1月に確認しておきたいポイントは以下です。
- 日々の取引がきちんと記帳されているか
- 現金・預金残高が合っているか
- 家事按分(自宅家賃・光熱費など)が適切か
- 事業用とプライベートの支出が混ざっていないか
1月であれば修正が効きますが、3月になると時間切れになるケースが多く見られます。
■ 「1月に動いた人」と「3月に動いた人」の違い
実務上、はっきりと差が出ます。
◎ 1月に相談した人
- 節税の余地が見つかりやすい
- 記帳や資料の修正が間に合う
- 精神的にも余裕がある
- 確定申告が“作業”で終わる
△ 3月に相談した人
- 期限優先で最低限の申告
- 本来使えた制度を見逃す
- バタバタしてストレスが大きい
確定申告は、早く動いた人ほど有利です。
■ こんな個人事業主の方は、1月中の準備・相談がおすすめです
- 初めての確定申告で不安がある
- インボイス制度がよく分からない
- 経費の判断に自信がない
- 青色申告を正しくできているか不安
- 毎年、確定申告がギリギリになる
1月に一度整理するだけで、今年の確定申告の負担は大きく変わります。
■ 木村稔会計事務所の確定申告サポート
木村稔会計事務所では、個人事業主の方向けに以下のような確定申告サポートを行っています。
- 確定申告の事前チェック
- 売上・経費・インボイス確認
- 青色申告要件の確認
- 節税ポイントの洗い出し
- 状況に応じた申告代行
「何から手をつけていいか分からない」
「この処理で合っているか不安」
そんな方こそ、1月のご相談が最も効果的です。
1月は確定申告のスタート月
後回しにするのではなく、今年こそ余裕を持った確定申告を。
お気軽にご相談ください。




