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2026/05/20

お役立ち情報

5月は“現場が動き出す時期”。建設業の税務、後回しになっていませんか?

ゴールデンウィークが明ける5月は、建設業にとって本格的に現場が動き出す時期です。
新規案件や工期のスタートが重なり、

  • 「現場対応で毎日があっという間」
  • 「経理や税務まで手が回らない」

という状況になっている事業者様も多いのではないでしょうか。

しかし実は、こうした忙しい時期だからこそ、税務や資金管理の見直しが重要になるタイミングでもあります。

建設業は他業種と比べても、

  • 工事ごとに利益が異なる
  • 入金タイミングが遅れやすい
  • 外注費や材料費の割合が大きい

など、お金の流れが複雑になりやすい特徴があります。

そのため、「忙しくて後回し」にしてしまうことで、後々大きな負担につながるケースも少なくありません。


■建設業の税務が複雑になりやすい理由

①工事ごとに利益管理が必要になる

建設業では、案件ごとに原価や利益が異なります。

例えば、

  • 材料費の増加
  • 人件費の変動
  • 工期の延長

などによって、当初予定していた利益率が変わることも珍しくありません。

しかし、現場優先で動いていると、

「どの工事が利益を出しているのか分からない」

という状態になりやすくなります。

その結果、

  • 売上はあるのに利益が残らない
  • 手元資金が不足する

といった問題につながるケースもあります。

②入金と支払いのタイミングがズレやすい

建設業では、

  • 材料費の先払い
  • 外注費の支払い
  • 入金サイトの長期化

などにより、資金繰りが厳しくなることがあります。

特に5月以降は現場が増え、支出も先行しやすいため、
「利益は出ているのに資金が足りない」という状況に陥ることも少なくありません。

③外注費の取り扱いにも注意が必要

建設業では外注スタッフとのやり取りも多く、
税務上の「外注費」と「給与」の区分が問題になることがあります。

例えば、

  • 指揮命令系統
  • 勤務実態
  • 契約内容

などによっては、税務上「給与」と判断されるケースもあります。

この区分を誤ると、後から修正対応が必要になる可能性もあるため注意が必要です。


■5月だからこそ見直したいポイント

①前期の数字を振り返る

5月は決算後・新年度直後という企業も多く、
前期の数字を整理するのに適した時期です。

特に確認したいのは、

  • 利益率
  • 工事別の収支
  • 固定費の割合
  • 資金繰りの流れ

です。

「なんとなく黒字だった」ではなく、
どこで利益が出て、どこで利益が減っているのかを把握することが重要です。

②経費処理が曖昧になっていないか

建設業では、

  • ガソリン代
  • 工具代
  • 車両費
  • 現場関連費用

など、経費項目が多岐にわたります。

忙しさの中で処理が曖昧になると、

  • 経費計上漏れ
  • 私用との混在
  • 証憑不足

が発生しやすくなります。

税務調査時のリスクを減らすためにも、日頃の整理が大切です。

③建設業許可関連の準備

建設業許可を取得している場合、
決算変更届(事業年度終了報告)の提出が必要になります。

税務申告だけでなく、

  • 財務諸表
  • 工事経歴書
  • 各種添付書類

などの準備も必要になるため、早めの対応が重要です。


■よくあるご相談

①「売上は増えたのにお金が残らない」

建設業で非常に多いご相談の一つです。

原因としては、

  • 原価管理不足
  • 資金繰りのズレ
  • 利益率の低下

などが考えられます。

数字を整理することで、問題点が見えてくるケースも多くあります。

②「工事ごとの利益が把握できていない」

案件数が増えるほど、どんぶり勘定になりやすくなります。

工事別管理を行うことで、

  • 利益率の改善
  • 赤字案件の把握
  • 見積精度の向上

にもつながります。

③「税務や経理を後回しにしてしまう」

現場優先になるのは当然ですが、
後回しにした結果、

  • 領収書が溜まる
  • 処理漏れが増える
  • 決算直前で慌てる

という状態になることも少なくありません。

忙しい時期だからこそ、早めの整理が重要です。


■建設業は“数字の見える化”が経営を変える

建設業では、感覚だけで経営していると、

  • 利益が出ているつもりだった
  • 資金が足りなくなった
  • 原価が想定以上に増えていた

という状況が起きやすくなります。

だからこそ、

  • 工事別利益
  • 資金繰り
  • 経費管理

を“見える化”することが、安定経営につながります。


■まとめ|5月は建設業の税務を整えるタイミング

5月は現場が本格的に動き始める一方で、
税務や経理が後回しになりやすい時期でもあります。

しかし、このタイミングで一度整理しておくことで、

  • 資金繰りの改善
  • 利益管理の明確化
  • 税務リスクの軽減

につながります。

「忙しくて数字まで見られていない」
「今の管理方法で大丈夫か不安」

と感じた際は、早めに専門家へ相談することがおすすめです。

建設業の税務や経理についてお悩みの方は、
木村稔会計事務所までお気軽にご相談ください。