■なぜ9月は税務調査が増えるのか?税務署の年間スケジュールと背景
①税務署の事業年度(7月スタート)と9月の位置づけ
日本の税務署では、毎年7月1日〜翌年6月30日を「事務年度」として組織や人事の運用を行っています。7月に人事異動や新体制の発足が行われた後、8月頃から実地調査の選定や準備が進められ、9月に入ると全国的に税務調査が本格化します。そのため、秋口は多くの経営者や個人事業主のもとに税務調査の事前連絡が届きやすい時期となっています。
②税務調査=「何か悪いことをしている会社」ではない理由
「税務調査が入る=不正や脱税が疑われている」と思われがちですが、決してそうではありません。税務調査の主な目的は、申告内容や帳簿が適正に処理されているかを確認し、正しい納税義務が果たされているかを検証することです。そのため、日頃から正しく記帳・申告を行っている優良な法人や個人事業主であっても、定期的な確認対象として選定されるケースは多々あります。
■税務調査で重点的に確認されるポイントと日常の帳簿管理
①売上・経費の計上時期(期末前後のズレ)と証憑類の保管
税務調査において調査官が特に細かく確認するのが、売上や経費の「計上時期」です。期末直前に売り上げたものが翌期の売上に回っていないか(売上の期ずれ)、あるいは翌期の経費を当期に前倒し計上していないかなどが厳格にチェックされます。また、それらを裏付ける領収書、請求書、納品書、契約書などの証憑類が適切に保管・整理されているかも重要な評価ポイントとなります。
②プライベート費用との混同や記帳後回しのリスク
日々の業務に追われる忙しい経営者ほど、「記帳作業を後回しにしている」「領収書を箱に溜め込んでまとめて処理している」といった状況に陥りがちです。また、事業用の支出と個人・プライベートの支出が曖昧になっていると、調査時に経費性を厳しく追及される原因となります。日常的な会計・税務の整理は、税務調査対策のためだけでなく、自社の正確な財務状態を把握し、迅速な意思決定を行うためにも非常に重要です。
■突然「税務調査の連絡」が来たら?経営者がすぐ取るべき初期対応
①電話連絡を受けた際の事前確認事項と落ち着いた対応
税務署から電話などで実地調査の連絡があった場合、まずは慌てずに落ち着いて以下の内容を確認・メモしましょう。
- 調査の対象となる税目(法人税、消費税、源泉所得税など)
- 調査対象となる期間(通常は過去3期分など)
- 調査の実施希望日時および担当調査官の名前・所属部署
原則として、税務調査の日程は税務署の指定に必ずしも束縛されるわけではなく、事前の日程調整が可能です。
②提示を求められる主な書類(帳簿・領収書・請求書・通帳など)
実地調査当日に向けて、以下のような資料をスムーズに提示できるよう整理・準備しておきます。
- 会計帳簿(総勘定元帳、現金出納帳、預金通帳)
- 取引関連書類(売上・仕入に関する請求書、納品書、注文書)
- 領収書・レシート類(月別・日付順に整理されたもの)
- 決算・申告書類(決算書、確定申告書、勘定科目内訳明細書)
- その他(契約書、各種会議録、給与台帳・源泉徴収簿など)
■税理士に税務調査対応を依頼するメリットと事前準備の重要性
①事前打ち合わせから当日立会い、専門的な質問への対応まで一貫サポート
税務調査の事前連絡を受けた際、一人で対応しようとすると精神的な不安や専門知識の不足から、思わぬ回答のミスにつながるリスクがあります。税理士に依頼することで、調査前の事前打ち合わせ(流れや想定質問の整理)、調査当日の立会い、調査官からの専門的・主張的な質問への適切な回答代行まで一貫して任せることができます。
②過去の財務から将来を予測する「未来志向会計」で普段の経営も強化
単に税務調査の現場を乗り切るだけでなく、普段から適切な月次決算や記帳指導を受けておくことで、調査が入っても揺るがない健全な会計体制を構築できます。木村稔会計事務所では、過去の財務数値をもとに未来の業績予測を行い、経営の方向性を対話形式で助言する「未来志向会計」を実践しています。
■墨田区の木村稔会計事務所による税務調査・会計サポート
①顧問契約はもちろん、スポットでのご相談や税務調査立会いにも対応
木村稔会計事務所(代表:公認会計士・税理士・中小企業診断士 木村稔)では、日常的な税務会計顧問や記帳代行、給与計算だけでなく、顧問契約のない事業者様向けのスポット対応(税務調査対応 100,000円〜、法人向けスポット決算サービスなど)も幅広くご提供しています。
②アットホームで相談しやすい下町の税理士事務所へお気軽にご連絡ください
当事務所は、京成曳舟駅から徒歩6分・曳舟駅から徒歩10分の位置(薬局ウェルシア向かい)にあり、提携駐車場も完備しております。都心の会計事務所のような堅苦しさを排除した「下町のアットホームな雰囲気」が特徴で、初回無料相談を実施しております。
今年も残り数か月となる9月は、年末に向けた業務が本格化する前の見直しに最適なタイミングです。「税務調査の連絡が来て不安」「日頃の帳簿管理に自信がない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。




