6月は、1年のちょうど折り返し地点が見えてくる時期です。
年始に立てた目標や事業計画を振り返る間もなく、日々の業務に追われているうちに「気が付けばもう半年が過ぎようとしている」という経営者の方も多いのではないでしょうか。
4月の新年度スタートから2か月が経過し、事業の流れも落ち着いてくる6月は、実は経営状況や事業の数字を見直す絶好のタイミングです。
しかし現実には、
- 売上は把握しているが利益はよく分からない
- 通帳残高は見ているが資金繰りは把握できていない
- 忙しくて試算表を見ていない
- 経理は後回しになっている
という事業者様も少なくありません。
経営は「感覚」だけでも一定期間は進められますが、事業が成長するほど数字の管理が重要になります。
6月という節目だからこそ、一度立ち止まって事業の現状を確認してみましょう。
■なぜ6月に事業の数字を見直すべきなのか
①上半期の成果を確認できるタイミングだから
6月は、今年に入ってからの事業活動を振り返るのに最適な時期です。
例えば、
- 売上は計画通り推移しているか
- 利益率は維持できているか
- 想定外の支出は増えていないか
- 資金繰りに問題はないか
といった内容を確認することで、下半期に向けた改善策を検討できます。
年末になってから問題に気付いても対策が難しいケースがありますが、6月であればまだ軌道修正が可能です。
②住民税や社会保険料の増加が見える時期だから
6月は事業以外にも様々な支払いが増える時期です。
- 住民税
- 社会保険料
- 固定資産税
- 各種納税
などが重なり、
「思った以上にお金が減る」
と感じる経営者の方も少なくありません。
だからこそ、手元資金の状況を確認しながら今後の資金計画を立てることが重要になります。
■チェックしておきたい経営数字
①売上だけでなく利益を確認する
多くの事業者様が最も気にするのは売上です。
もちろん売上は重要ですが、経営において本当に大切なのは利益です。
例えば、
- 売上は前年比120%
- しかし利益は前年比80%
というケースもあります。
これは、
- 原材料費の高騰
- 人件費の増加
- 外注費の増加
- 広告費の増加
などによって利益率が下がっている可能性があります。
売上だけを見て安心せず、利益まで確認することが重要です。
②固定費が増えていないか確認する
利益を圧迫する原因として多いのが固定費の増加です。
例えば、
- サブスクリプションサービス
- 通信費
- ソフトウェア利用料
- リース料
- 保険料
などは少額でも積み重なると大きな負担になります。
「契約したまま使っていないサービスがある」
というケースも珍しくありません。
6月は固定費を見直す良い機会です。
③資金繰りの状態を把握する
黒字経営でも資金繰りに苦しむケースはあります。
特に中小企業では、
- 売掛金の回収遅れ
- 設備投資
- 季節的な支出増加
などにより資金不足になることがあります。
「利益は出ているのにお金がない」
という状態を防ぐためにも、資金繰り表や預金残高を確認することが大切です。
■よくある経営者の悩み
①「忙しくて数字を見る時間がない」
多くの経営者様から聞く言葉です。
しかし実際には、
数字を見ないことで
- 利益の減少
- 無駄な経費
- 資金不足
に気付くのが遅れ、結果的に大きな問題へ発展することがあります。
数字を見る時間は「コスト」ではなく「投資」と考えることが重要です。
②「数字が苦手でよく分からない」
経営者だからといって、必ずしも数字が得意とは限りません。
ですが、
- 売上
- 利益
- 経費
- 資金繰り
という基本的な数字だけでも把握しておくことで、経営判断の精度は大きく変わります。
専門家のサポートを受けながら整理する方法もあります。
■下半期を良い形で迎えるために
6月は単なる月の区切りではありません。
今年前半の成果を確認し、後半の戦略を立てる重要な節目です。
例えば、
- 利益率の高い事業へ注力する
- 不要な経費を削減する
- 節税対策を検討する
- 資金調達を準備する
など、数字を把握することで次の一手が見えてきます。
■まとめ|6月は経営数字を見直すベストタイミング
事業を続けていると、どうしても日々の業務が優先になり、数字の確認は後回しになりがちです。
しかし、6月は上半期を振り返り、下半期へ向けた準備を始める絶好のタイミングです。
- 売上は計画通りか
- 利益は確保できているか
- 資金繰りに問題はないか
- 無駄な経費はないか
こうした点を今のうちに確認することで、年末に慌てることなく安定した経営につなげることができます。
「数字を見るのが苦手」
「今の経営状況を整理したい」
「利益が残らない原因を知りたい」
そんなお悩みがありましたら、木村稔会計事務所までお気軽にご相談ください。事業の数字を分かりやすく整理し、今後の経営改善をサポートいたします。




