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お知らせ

2026/06/10

お役立ち情報

6月は資金繰りに要注意。建設業こそ“数字の管理”が重要です

建設業にとって6月は、春先からスタートした工事が本格的に進み始める時期です。

ゴールデンウィーク明けから現場が忙しくなり、

  • 毎日現場対応に追われている
  • 新規案件の見積もり作成が続いている
  • 職人や協力会社との調整で手いっぱい

という経営者様も多いのではないでしょうか。

一方で、忙しさのあまり後回しになりやすいのが「経理」と「数字の管理」です。

しかし建設業は、売上があっても資金繰りが苦しくなりやすい業種でもあります。

実際に、

「仕事は順調なのに資金が足りない」

「売上は伸びているのに利益が残らない」

というご相談は少なくありません。

6月は上半期の折り返しが見えてくるタイミングでもあります。今後の経営を安定させるためにも、一度数字を整理して現状を確認してみましょう。


■建設業が資金繰りに悩みやすい理由

①入金と支払いのタイミングにズレがある

建設業では、工事完了後や検収後に入金されるケースが多くあります。

一方で、

  • 材料費
  • 外注費
  • 人件費
  • 車両費

などは先に支払う必要があります。

つまり、売上は確定していても実際の入金まで時間がかかるため、手元資金が不足しやすいのです。

特に工事規模が大きくなるほど、先行して支払う金額も増えるため注意が必要です。

②売上が増えるほど資金が必要になる

一般的には売上が増えることは良いことですが、建設業の場合は単純ではありません。

案件が増えると、

  • 材料の仕入れ
  • 協力業者への支払い
  • 現場経費

も同時に増加します。

その結果、

「過去最高の売上なのに資金繰りが厳しい」

という状況が発生することがあります。

売上だけを見るのではなく、資金の流れまで把握することが重要です。


■工事別原価管理が利益を左右する

①どの工事が利益を出しているか把握していますか?

建設業では工事ごとに利益率が大きく異なります。

しかし実際には、

  • 売上だけ確認している
  • 月単位でしか管理していない
  • 工事別の収支が分からない

というケースも少なくありません。

工事別に原価を管理することで、

  • 利益率の高い案件
  • 利益率の低い案件
  • 赤字工事

が明確になります。

経営改善の第一歩は「数字を見える化すること」です。

②原価の増加に気付けないケースも

近年は、

  • 建築資材価格の高騰
  • 燃料費の上昇
  • 人件費の増加

など、建設業を取り巻くコスト環境が大きく変化しています。

そのため、

「以前と同じ見積もりを出していたら利益が減っていた」

というケースも珍しくありません。

工事ごとの原価を把握することで、適正な見積もり作成にもつながります。


■6月だからこそ確認したいポイント

①上半期の利益状況をチェックする

6月は年初からの実績を確認する絶好のタイミングです。

例えば、

  • 売上目標に対する進捗
  • 利益率の推移
  • 工事別の収益状況

などを整理することで、下半期の戦略が立てやすくなります。

年末になってから問題に気付くよりも、今の時点で軌道修正する方がはるかに効果的です。

②資金繰りの見通しを立てる

6月以降は、

  • 夏季賞与
  • 設備投資
  • 繁忙期への備え

など、資金が必要になる場面も増えてきます。

そのため、

  • 今後の入金予定
  • 支払い予定
  • 借入返済

などを整理し、資金繰り表を作成しておくことがおすすめです。

③外注費の管理を見直す

建設業では協力会社や一人親方への支払いも多く発生します。

その際、

  • 契約内容
  • 支払い方法
  • 税務上の区分

を適切に管理しておくことが重要です。

税務調査では外注費の取り扱いが確認されることも多く、給与との区分が問題になるケースもあります。


■建設業許可を持つ会社が注意したいこと

決算変更届の準備はできていますか?

建設業許可を取得している場合、事業年度終了後には決算変更届の提出が必要です。

この手続きには、

  • 財務諸表
  • 工事経歴書
  • 各種証明書類

などが必要になります。

決算申告だけでなく、許可維持のための手続きも忘れずに進めることが大切です。


■数字を把握する会社ほど経営が安定する

建設業では現場の経験や技術力が非常に重要です。

しかし、どれだけ良い仕事をしていても、

  • 利益が出ているのか
  • 資金は足りているのか
  • どの工事が儲かっているのか

が分からなければ、安定した経営は難しくなります。

反対に、数字をしっかり管理している会社ほど、

  • 適正な見積もり
  • 健全な資金繰り
  • 安定した利益確保

が実現しやすくなります。


■まとめ|6月は建設業の経営数字を見直す絶好のタイミング

6月は現場が忙しい時期である一方、上半期を振り返る重要な節目でもあります。

だからこそ、

  • 工事別利益
  • 原価管理
  • 資金繰り
  • 外注費管理

などを見直し、経営状況を把握することが大切です。

「仕事は忙しいけれど利益が残らない」

「資金繰りに不安がある」

「数字を見たいけれど何から始めればいいか分からない」

そんなお悩みがありましたら、木村稔会計事務所までお気軽にご相談ください。建設業に特化した税務・経理サポートを通じて、安定した経営をお手伝いいたします。